こんにちは。
昨日は診療時間の変更させていただきまして、申しわけありませんでした。
診療後、品川で開かれましたIBD(炎症性腸疾患)最新情報報告会へ出席して来ました。
今回のテーマは小児IBD治療と免疫制御療法下のワクチン投与についてでした。
小児でのIBD診断は、免疫不全症などの特殊な病態があることから、成人と同様ではありません。
また、免疫制御下でのウイルスの初感染によって、特殊な血球の異常も引き起こされる事が分かっています。
治療については、私も中学生の頃からずっと診療に当たっている患者さんがいらっしゃいますが、成人と基本的には同様です。抗TNFα抗体の使用については、小児への適応追加が遅れましたので、今後のエビデンスの集積が待たれるところであります。
ワクチンについては、基本から非常に勉強になりました。
治療により免疫不全となっている患者さんの水痘、麻疹の感染は、通常の方とは全く異なり、致死的となることもあります。
IBDと診断し、強力な治療が必要になると考えられる患者さん、妊娠・出産前の患者さん等については、積極的に麻疹、風疹、水痘等の抗体検査を勧めていこうと思います。
インフルエンザについてももちろん同様ですね。
ご心配な患者さんがいらっしゃいましたら、お気軽に外来でご相談ください。
すぎやま内科皮フ科クリニック