こんにちは。
24日(水)は、記念病院終わりで東京での研究会へ出席してきました。
今回のテーマは「IBD治療におけるクリニカルクエスチョンを整理する」でした。
Lecture 1は「炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針」で、婦人科の先生の立場からIBD患者さんの妊娠・出産、そしてその期間中の治療についてのお話でした。
潰瘍性大腸炎やクローン病が妊娠・出産のリスク因子とはなりせんが、出産のためには、妊娠・出産前後の病勢・炎症のコントロールが重要となります。
また、胎児に影響を及ぼさないために、適切な薬剤選択とどこまで検査を行っていくか判断をしなければなりません。
普段お聞きすることない婦人科の先生からのお話でしたので、非常に参考になりました。
Lecture 2では「Biologicsの登場によるIBD治療への貢献とは? 〜IBDの手術を減らしたのか〜」で、外科の先生からのお話でした。
Bio製剤等の新薬の登場により、IBD治療の選択肢が増えるだけでなく、強力な炎症の抑制が可能になってきました。
それに伴い、IBD患者さんの手術率は減少傾向となっているようです。
癌を合併して手術が必要となる患者さんは増加している報告もあり、定期的な内視鏡検査はしっかりと行わなければなりません。
そして難治例に対しては、手術適応の判断とその時期を常に考えておく必要があります。
治療の移り変わりにより、新たなクリニカルクエスチョンが出てきますので、その解決に向けて日々最適な治療を考えていきたいと思っています。
治療についてお困りの方は、どうぞご相談ください。
すぎやま内科皮フ科クリニック