こんにちは。
16日(水)は、記念病院での内視鏡手術のあと、東京で行われたIBDの研究会へ出席していました。
今回のテーマは「IBDにおけるスペシャルシチュエーションを考える」でした。
Lecture 1は「超早期発症型炎症性腸疾患の病態と診断のためのアプローチ」で小児における炎症性腸疾患と遺伝子診断の関連についてのお話でした。
超早期発症型(6歳未満)では、成人の潰瘍性大腸炎やクローン病とは病態が異なり、また病理所見も典型的でないことから、非常に診断に苦慮するようでした。
難しい患者さんでは、遺伝子診断も積極的に行い、それぞれに適した判断が求められます。
Lecture 2では「高齢者炎症性腸疾患の臨床的特徴」についてのお話でした。
高齢になってから潰瘍性大腸炎を発症することと、高齢になられた潰瘍性大腸炎の患者さんでは、意味合いが異なりますので、病態も異なります。
高齢になられてから発症された方は、治療に難渋するケースが多く、特にステロイドの使用はあまり良い結果に繋がらないことが示されており、診断・治療に関して十分な検討が必要であると考えられます。
今回の「スペシャルシチュエーション」というのは小児と高齢者という『年齢』でした。
年齢に応じた疾患の変化を捉え、最適な治療を常に考えていきたいと思っています。
治療についてお困りの方は、どうぞご相談ください。
すぎやま内科皮フ科クリニック