こんにちは。
昨日は筑波記念病院での内視鏡手術の後、東京で行われたIBDの研究会へ出席して来ました。
今回のテーマは『抗TNFα治療』についてでした。
治療について、基礎的な面からと臨床の現状からのお話がありました。
基礎的なお話は、細胞に発現する受容体や炎症のメカニズムからの考察で、なかなか難しいお話でしたが、最近は腸内細菌関連の話題が盛んに議論されておりますので、それと絡んで大変興味深いお話でした。
臨床からのお話では、現在の抗TNFα治療の問題点と課題をまとめていただきまして、普段感じている疑問が確認、整理できましてこちらも大変勉強になりました。
現在日本で使用できる抗TNFα製剤は3種類あり、今年もいくつか新薬が出てくる予定とのことで、治療の選択肢が広がることは喜ばしいことだと思います。
もちろん当院でも、他の治療に抵抗性・難治例の患者さんにこの抗TNFα製剤を用いて治療を行なっています。
どの治療でもメリット、デメリットはありますので、患者さん一人一人にあった治療を一緒に考え、みなさんの生活の質を高められればと考えています。
すぎやま内科皮フ科クリニック